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2013/10/18

アップルの予想下回るiPhone廉価版の人気

ウォール・ストリート・ジャーナル 10月17日(木)19時57分配信


米アップルはスマートフォン(スマホ)「iPhone(アイフォーン)」の廉価版を通じて

幅広い顧客層の獲得に期待した。

しかし発売から数週間、この取り組みはうまくいっていないようだ。

アップルは低価格の「5c」の組み立て業者に発注数を減らすと通知した、

と事情に詳しい関係者が明らかにした。

同時に、小売り業者や通信事業者は端末の低調な需要を報告していて、

値下げの動きも見られる。

5cをめぐっては、

アップルの期待どおりにならなかったように見受けられることは必ずしも悪いことではない。

消費者が同時に発売した

100ドル高い上級機種「5s」を購入していることを意味するならばなおのことだ。

アップルは10-12月期のiPhone 5sの発注数を増やした、

と組み立て業者である鴻海(ホンハイ)精密工業の幹部2人は明らかにした。


しかし、

2つの新機種を同時発売するという同社初の戦略においては判断の誤りを示すこととなる。

アップルはコメント要請に応じていない。


フランスの通信会社オランジュのジェルベ・ペリシエ最高財務責任者(CFO)は、

5cが期待ほど売れていないのは高すぎるためで、

旧機種のアイフォーン4sは引き続き低価格で魅力的な選択肢だと述べた。

ペリシエ氏は5cの売れ行きは高価格の5sよりも「はるかに少ない」と明らかにした。

同様にベスト・バイの米東部の複数の店舗の従業員が5cの供給は豊富だが

5sの在庫ははるかに少ないと明らかにした。

ある店舗の従業員は、5sは低価格機種よりも3倍売れていると推定した。

アップルは、高・低価格の両分野でサムスン電子などの攻勢を受ける中で

9月18日に新機種を投入した。


上級機では、

サムスンは販売価格700ドル以上の大型ディスプレーのスマホ

「Galaxy Note(ギャラクシー・ノート)3」を先月披露した。

ローエンドでは、サムスンは中国で100ドル以下のスマホも販売している。

投資家はアップルに対し、新しい買い手を引きつけるような低価格帯のスマホを、

特に中国や他の急成長する新興国市場で提供し、競争に対応するよう圧力をかけている。

アップルが小売価格350ドル前後の電話機を提供する可能性があると述べたアナリストもいた。

しかし、アップルは別の道を選んだ。

5cは5色からなるプラスチック製の実質的には昨年のアイフォーン5と同じ機種。

米国の小売価格は549ドルだが、2年契約を結べば99ドルで入手できる。

発売開始後は、

高品位カメラ、

新しいモーションセンサー技術、

指紋認識機能を備えたハイエンドのアイフォーン5sに顧客の注目は集まった。

特に当初はゴールド色のモデルに人気が殺到し、アップルは追加発注に動いた。

現在、アップルの米国、

中国のオンラインストアはアイフォーン5cの24時間以内の出荷を約束している。

一方、アイフォーン5sは注文から出荷まで2~3週間かかる。

アップルは今月、

台湾の和碩聯合科技(ペガトロン)と鴻海(ホンハイ)精密工業など組み立て業者に

アイフォーン5cの発注数を減らすと伝えたと事情に詳しい関係者は明らかにした。

ホンハイの幹部は、注文の削減を受けて人員の追加採用を見送ったと述べた。

同社幹部は先月にはアイフォーン5cの堅調な注文を見込んで増員計画を明らかにしていた。

発注数の削減は低調な需要を示している可能性以外に、

5cの供給を確保することによって競合する電話機から乗り換える公算が大きい

潜在顧客をストアから手ぶらで帰すことのないよう

アップルが万全を期していることも考えられる。


販売店において各カラーをそろえる必要があることも関連しているかもしれない。

市場調査会社コンシューマー・インテリジェンス・リサーチ・パートナーズの共同創業者、

マイケル・レビン氏は「アンドロイド機を持ち、

アップルストアを初めて訪れる人を失望させたくはないはずだ」と語った。

さらに、アップルの当初の予想は、

中国最大の携帯電話事業者、

中国移動(チャイナ・モバイル)の顧客からの需要を含んでいた可能性がある。

アップルは中国移動へのアイフォーン5cの出荷に向けて準備していたが、

両社は合意について明らかにしていない。


低調な需要の兆しは各地で見られる。

中国電信(チャイナテレコム)は今月、

16ギガバイトのアイフォーン5cの価格を700元(1万1000円)値下げし3788元とした。

ウォルマート・ストアーズは先月、2年契約付きの5cを79ドルで提供すると明らかにした。

これは20ドルの値引きだ。

中国では、契約なしの価格はアイフォーン5sが866ドル、

アイフォーン5cは735ドルとなっている。

みずほ証券のアナリスト、マービン・ロー氏は、

アップルの「中国での高価格は契約数で世界最大の携帯電話市場における同社の競争を

厳しいものにしている」と語った。


「米国や香港など先進国の顧客もアイフォーン5sを好んでいるが、

これは新しいアイフォーン2種の価格差が小さいため」とロー氏は述べた。